2月の終わり。レジ横の引き出しには、丸めたレシートと領収書がぎっしり詰まっている。「そろそろやらなきゃ」と思いながら、また閉じる。3月に入ると焦りだけが募り、結局、確定申告の締め切り前の数日を、寝不足と後悔で潰す——。飲食店や美容室を一人〜少人数で回していると、この光景に、毎年おぼえがあるのではないでしょうか。
確定申告そのものは、避けられません。でも、「あの数日間の地獄」は、仕組みでかなり減らせます。 鍵になるのが会計ソフトの選び方です。青色申告で最大65万円の控除を取りたいけれど、ソフトはどれを選べばいいのか——ここで多くの店主が候補に挙げるのが、やよいの青色申告オンラインとマネーフォワード クラウド確定申告の2つです。
先に結論を書きます。「初年度を無料で始めて、まず1年やってみたい」なら弥生。「銀行・カード・決済アプリの取引が多く、自動で仕訳を取り込みたい」ならマネーフォワードが向いています。どちらも青色申告(最大65万円控除)に対応しているので、決め手は「料金の入り方」と「自動連携の強さ」です。
> 【まずは無料で試したい方へ|CTA①】 > 「どちらが自分に合うか迷う」なら、まずはお金をかけずに始められる方から触ってみるのが失敗しにくい進め方です。 > – やよいの青色申告オンライン(初年度0円のプランあり):下のボタンから弥生公式サイトへ移動し、セルフプラン等を初年度0円で申し込めます(クレジットカード等の登録が必要な場合があります。最新の料金・キャンペーン条件は公式画面でご確認ください)。 > → [無料で始める→弥生公式(やよいの青色申告オンライン)] > – マネーフォワード クラウド確定申告:下のボタンから公式サイトへ移動し、無料で会員登録して使い勝手を試せます(有料プランの料金・機能は公式でご確認ください)。 > → [無料で会員登録→マネーフォワード公式] > > ※上記リンクは広告(アフィリエイトリンク)を含みます。クリックすると各社の公式サイトへ移動し、申込みまたは詳細確認ができます。料金・キャンペーン期限は変更されることがあるため、契約前に必ず公式サイトの最新表示をご確認ください。
この記事では、店舗オーナー(美容室・飲食店・整体院など)が自分で確定申告をする前提で、2つの料金・機能・向き不向きを、公開情報をもとに正直に整理しました。実際に両方を契約して検証したわけではないため、料金や仕様は各公式サイトの最新表示を必ず確認してください(この記事の料金は2026年8月時点の公開情報です)。
この記事で分かること
- 弥生とマネーフォワード、それぞれの料金プランと「実際にいくらかかるか」
- 2社の機能・自動連携・サポートの違い(比較表)
- どんな店・どんな人にどちらが向いているか
- それぞれの注意点・デメリット(ここも隠さず書きます)
- 選び方の手順と、よくある質問
なお、この2つ以外にもfreeeなどの選択肢はありますが、この記事では弥生とマネーフォワードの2社にしぼって比較します。
そもそも、なぜ”あの数日”は毎年やってくるのか
確定申告が地獄になる原因は、能力ではありません。「1年ぶんの取引を、締め切り直前にまとめて処理しようとする」構造にあります。レシートは色あせ、記憶は薄れ、どの支払いが何だったか思い出せない。この「後回しの積み重ね」が、毎年3月の徹夜を生みます。
会計ソフトが効くのは、まさにここです。日々(あるいは月1回)の取引を少しずつ取り込んでおけば、3月にやることが「1年ぶんの入力」から「最終チェックと送信」に変わります。 引き出しのレシートを前に途方に暮れる夜を、来年からは無くせる——それが、ソフトを選ぶ本当の目的です。
まず全体像:2社はどう違う?
ざっくり言うと、次の性格の違いがあります。
- やよいの青色申告オンライン:確定申告ソフトの定番で、利用者数が多い。初年度無料のプランがあり、「まず1年、コストゼロで試したい」人と相性が良い。簿記に詳しくなくても、画面の案内に沿って進めやすい。
- マネーフォワード クラウド確定申告:銀行口座・クレジットカード・電子マネー・決済サービスとの自動連携に強い。日々の取引が多い店ほど、明細を自動で取り込んで仕訳できるので、入力の手間が減りやすい。
どちらもクラウド型なので、WindowsでもMacでも使え、ソフトのインストールは不要です。データはクラウドに保存されます。
料金の比較(2026年8月時点)
ここが一番の判断ポイントです。弥生は税込表示、マネーフォワードは税抜表示なので、そのまま並べると誤解します。表記をそろえて見てください。
やよいの青色申告オンライン(弥生・料金は税込)
- セルフプラン:年額 12,980円(税込)/初年度0円。サポートは付かず、自分で進めるプラン。
- ベーシックプラン:年額 25,080円(税込)/初年度0円。操作に関する電話・メールなどのサポートが付く。
- トータルプラン:仕訳相談などまで含む上位プラン。キャンペーンで初年度半額(2027年3月15日までの期間限定・公開情報)。
弥生は2026年1月1日に料金改定がありました。金額は改定されることがあるため、申込時の画面表示が最終確認になります。
マネーフォワード クラウド確定申告(MF・料金は税抜・年払い)
- パーソナルミニ:月額900円/年額 10,800円(税抜)。白色や副業規模、シンプルに使いたい人向け。
- パーソナル:月額1,280円/年額 15,360円(税抜)。青色申告(最大65万円控除)を狙う個人事業主の標準プラン。
- パーソナルプラス:月額2,980円/年額 35,760円(税抜・年払いのみ)。電話サポートが付く手厚いプラン。
料金比較表
| 項目 | やよいの青色申告オンライン | マネーフォワード クラウド確定申告 |
|---|---|---|
| 最安プランの年額 | セルフ 12,980円(税込) | パーソナルミニ 10,800円(税抜) |
| 青色申告向け標準プラン | セルフ/ベーシック | パーソナル 15,360円(税抜) |
| サポート付きプラン | ベーシック 25,080円(税込) | パーソナルプラス 35,760円(税抜) |
| 初年度の割引 | セルフ・ベーシックが初年度0円 | プランにより異なる(公式で確認) |
| 税表記 | 税込 | 税抜 |
※金額はいずれも2026年8月時点の公開情報です。キャンペーンや改定で変わるため、契約前に各公式サイトで確認してください。
> 【料金を見て「まず1年やってみる」と決めた方へ|CTA②】 > 上の表で分かるとおり、弥生には初年度0円のプラン(セルフ/ベーシック)があります。 「2年目以降の料金は使ってみてから考える」でも遅くありません。まず1年、コストゼロで確定申告を経験してみたい方は、下から公式サイトへ進んでください。 > – やよいの青色申告オンラインを初年度0円で申し込む > → [初年度0円で申し込む→弥生公式(やよいの青色申告オンライン)] > – カード・決済アプリの取引が多い方は、自動連携が強いマネーフォワードを無料登録で試す > → [無料で会員登録→マネーフォワード公式] > > ※上記は広告(アフィリエイトリンク)を含みます。ボタンをクリックすると各社公式サイトへ移動し、申込み・詳細確認ができます。弥生の「初年度0円」は2年目以降は通常料金がかかります。料金・キャンペーン期限(弥生トータルプランの初年度半額は2027年3月15日まで・公開情報)は変わることがあるため、必ず公式の申込画面で最新表示をご確認ください。
読み解き方:「1年目のコストを最小にしたい」なら、初年度0円がある弥生が有利です。一方、「2年目以降も含めた継続コスト」と「自動連携での時短」を重視するなら、マネーフォワードのパーソナルも十分に候補になります。数百円〜数千円の年額差より、あなたの3月の徹夜を何時間減らせるかで考えると、判断を間違えにくくなります。
機能・使い勝手の比較
| 比較項目 | やよいの青色申告オンライン | マネーフォワード クラウド確定申告 |
|---|---|---|
| 対応申告 | 青色申告(最大65万円控除)・白色申告 | 青色申告(最大65万円控除)・白色申告 |
| 銀行・カード等の自動連携 | 対応 | 対応(連携先が多く自動取り込みに強いとされる) |
| 対応OS | クラウド型(Win/Mac、ブラウザ) | クラウド型(Win/Mac、ブラウザ) |
| スマホアプリ | あり | あり |
| 電子申告(e-Tax) | 対応 | 対応 |
| サポート | ベーシック以上で操作サポート | パーソナルプラスで電話サポート |
| 向いている人 | まず無料で始めたい・定番の安心感が欲しい | 取引明細が多く自動化で手間を減らしたい |
自動連携の強さは、店舗のように「毎日カードや決済アプリの入金がある」業態ほど効いてきます。キャッシュレス決済が増えた今、この差は年々大きくなっています。逆に、現金中心で取引数がそれほど多くない店なら、どちらでも大きな差は出にくいです。
誰におすすめか
やよいの青色申告オンラインが向いている人
- 会計ソフトを初めて使う。まずコストをかけずに1年試したい
- 定番・利用者が多いソフトの安心感を重視したい
- 電話などのサポートを受けながら進めたい(ベーシック以上)
マネーフォワード クラウド確定申告が向いている人
- クレジットカード・電子マネー・決済アプリでの取引が多い
- 明細の自動取り込みで、入力の手間をできるだけ減らしたい
- 事業が伸びたら会計・請求など他の機能とまとめて使いたい
誰にはおすすめしないか(正直な注意点)
会計ソフトはどちらも便利ですが、次のような場合は立ち止まって考えてください。ここを正直に書くのは、あなたに無駄なお金を払ってほしくないからです。
- すでに税理士に記帳まで丸ごと依頼している人:自分で入力しないなら、ソフト契約が二重コストになることがあります。税理士が指定するソフトに合わせるほうが良い場合もあります。
- 年に数回しか取引がない超小規模・副業レベルの人:無料の範囲や最安プランで足りることが多く、上位プランは過剰になりがちです。
- どうしても電話で手取り足取り教わりたい人:その場合はサポート付きプラン(弥生ベーシック以上、MFパーソナルプラス)が前提になります。最安プランだけで判断しないでください。
それぞれのデメリット・注意点
やよいの青色申告オンラインの注意点
- セルフプランはサポートが付きません。操作でつまずいたときに自力解決が必要です。
- 初年度0円は魅力ですが、2年目から通常料金がかかります。継続コストで判断してください。
- 料金改定が入ることがあります(2026年1月に改定実績あり)。
マネーフォワード クラウド確定申告の注意点
- 料金は税抜表示なので、実際の支払いは税込で計算する必要があります。
- 自動連携は便利ですが、連携設定と取り込み後のチェックは自分で行う必要があります。「全部自動で正確」ではありません。
- プランによって使える機能・サポート範囲が変わるため、安いプランを選んだら必要な機能がなかった、が起きないよう申込前に確認してください。
そもそも会計ソフトは必要?Excelや手書きとの違い
「エクセルで十分では」と考える人もいます。気持ちは分かりますが、青色申告で最大65万円控除を狙うなら、会計ソフトを使うほうが現実的です。理由は3つあります。
- 複式簿記の帳簿づくりが自動化される:65万円控除には複式簿記での記帳が必要です。ソフトは日々の取引を入れると、貸借対照表や損益計算書を自動で作ります。手書きやエクセルで複式簿記を正しく組むのは、簿記の知識がないと負担が大きいです。
- 銀行・カードの明細を取り込める:店舗のように入出金が多いと、手入力は時間もミスも増えます。自動連携で明細を取り込めば、確認と分類だけで済みます。
- 申告書までつながる:入力したデータから、そのまま確定申告書やe-Tax用のデータを作れます。エクセルだと最後に申告書へ転記する手間が残ります。
逆に、取引が年に数件しかない・白色申告で十分、という規模なら、無理にソフトを入れなくても対応できることがあります。自分の取引量と、狙う控除額で判断してください。
確定申告までの流れ(弥生・マネーフォワード共通のイメージ)
どちらのソフトも、大きな流れは似ています。初めての人向けに、全体像を4ステップで示します。
1. 登録・初期設定:事業の種類、青色/白色、消費税の課税・免税などを設定します。ここを正しく選ぶと後が楽になります。 2. 銀行口座・カードを連携:よく使う口座や決済サービスをつないで、取引明細を自動で取り込めるようにします。連携せず手入力だけでも使えます。 3. 日々(またはまとめて)仕訳をチェック:取り込まれた取引に「これは売上」「これは仕入」といった分類を付けます。ためすぎると年度末に大変なので、月1回でも触るのがおすすめです。 4. 申告書の作成・e-Tax送信:1年分の入力が終わったら、画面の案内に沿って確定申告書を作り、e-Taxで電子申告するか、印刷して提出します。
ポイントは、ソフトを入れれば自動で終わるわけではないことです。連携設定と、取り込んだ取引の分類チェックは自分で行います。この「チェックの手間」をどれだけ減らせるかが、自動連携の強いソフトを選ぶ価値になります。逆に言えば、月に一度この習慣さえ作れば、来年の3月は驚くほど静かに終わります。
選び方の手順(迷ったらこの順で)
1. 今年の取引の数を思い出す:カード・決済アプリの入金が多い→マネーフォワード寄り。現金中心で少なめ→どちらでも可。 2. 1年目のコスト重視か、継続の手間重視かを決める:1年目のコストを最小に→初年度0円の弥生。継続の入力時短→マネーフォワード。 3. サポートが要るか決める:電話サポートが欲しいなら、弥生ベーシック以上/MFパーソナルプラスを前提にする。 4. 最終確認は公式の申込画面で:料金・キャンペーン期限・プランの機能は変わるため、契約直前に必ず各公式で確認する。
よくある質問
Q. 青色申告の65万円控除は、どちらのソフトでもできますか? A. どちらも青色申告(最大65万円控除)に対応しています。控除を受けるには、事前の青色申告承認申請や、e-Tax申告または電子帳簿保存などの要件があります。要件はソフトではなく制度側の条件なので、国税庁の情報も確認してください。
Q. WindowsとMacのどちらでも使えますか? A. 2つともクラウド型でブラウザから使うため、Windows・Macどちらでも利用できます。ソフトのインストールは不要です。
Q. 途中でソフトを乗り換えられますか? A. 乗り換え自体は可能ですが、年度の途中だとデータ移行の手間が出ます。できれば年度の区切りで検討するのが無難です。
Q. 無料で使い続けられますか? A. 弥生はセルフ・ベーシックに初年度0円があります(2年目以降は有料)。マネーフォワードは無料でできる範囲が限られます。「ずっと完全無料」を前提にはしないでください。
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まとめ:来年の3月を、静かに終わらせるために
最後にもう一度、判断の軸を整理します。
- 1年目のコストをゼロにして、定番の安心感で始めたい → やよいの青色申告オンライン(初年度0円のセルフ/ベーシック)
- カード・決済アプリの取引が多く、明細の自動取り込みで手間を減らしたい → マネーフォワード クラウド確定申告(パーソナル)
- 電話サポート必須 → 弥生ベーシック以上、またはMFパーソナルプラス
会計ソフトは「入力の手間をどれだけ減らせるか」で選ぶと失敗しにくいです。まずは自分の店の取引の入り方(現金かカードか)を思い出して、上の順番で当てはめてみてください。そして——今年こそ、あの引き出しのレシートを、来年の自分に押しつけない。始めるのは、締め切り前の3月ではなく、今日です。
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